
「釣りに挑戦したいのですが」という入門者に対して、個人的に何釣りがオススメという話をしたい。
⚪︎⚪︎釣り入門とかは書籍でもネットでも多くの情報があるが、釣りそのものを始めたいと考えた時の情報が少ない気がしたので
私自身、子供の頃に釣りブラックバスのルアーフィッシングブームがあり、少ない小遣いで釣竿とかを購入して挑戦したのだが、子供の話すことなので釣具屋さんとの会話が噛み合わず、後から北海道にはブラックバスがいないと知った経験があり、少し悲しい思いをした。
夏休みに釣りしてみようと思い立ち、ホームセンターでセットの釣竿を買っても何も釣れず、銭失いになってしまったという悲しい思いをしないですみます。(釣り場に捨てていかないように)
そこで、釣りというものに興味が沸いたがどんな釣りがあり、何が釣れるのかという話をオススメ順に簡単にまとめてみた。
読んでいただければ、入門者や初心者の釣りってどんなだろうという疑問の解決になるかと
サーフフィッシング(ルアー)


北海道で始めるオススメの一つ目はサーフでのルアーフィッシング。
一番多くの魚種を狙え、一番長く釣りを楽しめると思いますし、個人的にオススメ1位です。
一年中楽しめるサーフフィッシング
北海道は広大で全ての地域を自由に移動して釣りをするのはかなり大変だが、そのどこでも始めやすい釣りが海のサーフフィッシングだと思う。
主な対象魚は海サクラ(サクラマス)といわれる降海型のヤマメ、海アメ(アメマス)と言われる降海型のイワナ、ヒラメだが、これらを組み合わせてほぼ一年中釣りができる。
もちろん、時期によって場所が大きく変わるし、同じ魚種を一年中狙えるわけではないのだが、ほぼ同じ道具を使って釣りができる。
つまり、サーフ用のロッドとリール1セットで、一年中釣りができる。
「ほぼ」と言ったのは、それぞれの魚種に特化したロッドがあったり、釣り方によって若干やり易い・やり難いはあるし、ルアーは状況により変える必要もあるため。
しかしながら、共通して使えるルアーも多いため、やろうと思えば全く同じルアーでも成立する。(例えばシンキングペンシル、ジグ、ミノーでとか)
ちょっと変えるだけで狙える魚種が増えるサーフロッド
サーフフィッシングの道具は、仕掛けと場所を変えると狙える魚種が増える。

例えば、ルアーをサビキ仕掛けにすればホッケやニシンを狙うことができ、ジグサビキと呼ばれる鉛のルアーにサビキ仕掛けをつけたものを投げれば同じ魚種を広範囲で狙えるし、小型の青物も狙うことができる。(撒き餌とかが必要になる場合もあるけど)
ちょっと強めのサーフロッドを選べば、秋にはアキアジ(鮭)をウキルアーで狙えるし、道南ではサーフからブリやサワラが狙って釣れることもあった。(シーバスも狙っては難しいが毎年釣れているらしい)。
道具の選択肢が多く、高価なものからお手頃価格まである
サーフフィッシングはかなり人気の釣りのため、ロッドやリールの種類も豊富で価格帯も様々である。
選択肢が多いと迷ってしまうこともあるかもしれないが、低価格帯から高価格帯までお予算に応じた選択肢があり、入手もし易いので、始めやすい。
ここでは1万円代を低価格帯、2〜5万円を中価格帯、6万〜を高価格帯としているが、現在のロッドは1万円台でもかなりいいものが多く、大手メーカーの汎用モデルだと帰って様々なことに使えて好んで使う人もいると思う。
私は、これが好きなので、高価格帯のロッドを使っているが、モデルチェンジも早いし、旧モデルの高価格帯と新製品の中価格帯を比べるとあまり差は感じれないと思う。(軽さや耐久度など性能差はあれど、その違いを感じれる人はかなりの上級者だと思う)
リールは価格による性能差がロッドより出ると思うが、低価格帯を下げれば違いを感じ取れるのは上級者だと思われる。
同じ予算ならリールの方にお金をかけることをオススメする
比較的、手が汚れない。虫餌を触らない。
エサ釣りと違い、イソメなどの虫餌を手で触らなくていい。
アイツ噛んでくるし、ビミョーにヌルヌルしてて気持ち悪い。(もうなれたけど持ち難いのは変わらない)
魚自体もプライヤーやフィッシュグリップ、ハリ外しといった道具がありるので、それらを使えば全く触れないでリリースすることも出来る。(簡単ではないけど手返し(効率)にも影響する)
食べるための釣りなら流石に最後まで汚れないことは厳しいと思うが、釣りだけをしたり、食べるサイズが釣れなかった時などは汚れを最小限にして帰れる。
投げ釣り
オススメの二つ目は投げ釣り
こちらも通年楽しめるし、狙える魚種も多数でカレイを釣りたいならこちらの釣りがオススメ
北海道のエサ釣りといえば投げ釣り(反論は認めます)
北海道で昔から親しまれている釣りといえば投げ釣りだと思う。
昔は「釣ーりんぐ北海道」という番組があり、全道各地でも投げ釣りが紹介されていた。
北海道はカレイ王国で魚種が豊富であり、ほぼ通年狙える。
また、カレイ以外にも根魚やカンカイ(コマイ)、カジカ、アキアジ(鮭)、ハモと狙うことができる。
餌は、イソメが多く使われると思いますが、生き餌が苦手であればイソメを塩やエビ粉絞めたものを使ったり、(遠投には絞めたものの方が使われる)、身エサ(魚の切り身)、人口エサもある。
ルアーフィッシングの対局とも言える「静」の釣りだが
ルアーフィッシングは仕掛け(ルアー)投げては巻いてくるのが基本ですが、投げ釣りは仕掛けを罠のように水中に仕掛け、魚が掛かるのを待つ「静」の釣りかと思う。
仕掛けを設置するところから「静」と言ったが、釣り人は静かにしててもいいし忙しくしてもいい。
静かにするなら、天気のいい日にのんびりと過ごしたり、竿先に鈴だけつけて読書したりお弁当を食べたりとできる。
ピクニックのように過ごすことも出来るが、釣果を求めて色々工夫をして楽しむこともできる。
投げ釣りは置き釣りとも呼ばれ、仕掛けを海中に置くのだが、普通は2〜3本くらい同時に仕掛けることが多い。
投げる距離をそれぞれ変えたり、投げる角度を変えたりして、釣れる場所を探す。
今日はこの辺がよく釣れると分かれば、そこに仕掛けが絡まない程度に集中させたり、なかなか釣れなければ、リールを巻いて少しずつ仕掛けの置く場所を変えたりする。
仕掛けを引っ張った時の感触で海底の様子を予想したりと、工夫のしどころもある奥深い釣りである。(釣りが上手い人はこまめに仕掛けの位置を変えるたりするため忙しい)
仕掛けも市販のもので十分だが、種類も豊富で、どの仕掛けがいいのかはその日次第。
自作でこだわることも楽しい。
ただ、エサをつけて投げれば終わるほど単純でもない奥深い釣りである。
釣りの中で1位2位を争う遠投
投げ釣りには遠投競技がある。
飛距離を競う大会があるほど、遠投が魅力の釣りである。
200メートル以上飛ばす人もいる。
他の人が投げ込めない程遠くに仕掛けを入れることができれば、それだけで魚が釣れる可能性が上がる場合もある(必ずしもではないが、有利に働くことが多い)
遠投は全身を使い、思いっきり投げる豪快さが気持ちいい。
一瞬に全力をこめるので「動」ではなくとも「爆」と言える気がする。
世代によると思うが、昔からあるおじさんっぽい釣りかと思う人もいるだろうが、ドカンと遠投してガツンとデカイのを釣る豪快な釣りもできる。
釣り道具は様々
いわゆる投げ竿と言われる専用品を使うことが多いが、ホームセンターでも安く変える。
複数セットするのが基本と言ってもいいので、低価格で揃える人も多い。
より遠くへ投げることを求めれば、高価なものを用意する必要もあるが、コンパクトロッドと言われる短いロッドを使い、ちょい投げ(手前からせいぜい15mくらいの短い距離を投げる)で狙うこともできる。
いわゆるホームセンターとかでかえるセット竿(ロッドとリールがセットになった安いやつ)でも釣りが成立する。(雑に扱える分こっちの方が有利な時さえある。)
また、サーフロッドや他のルアーロッドを流用できなくもない。
水中にある、仕掛けやエサの方が重要
泳がせ仕掛けと言って、生きたエサ(アジやウグイ)を使ってヒラメを狙うこともできる。(ちょい投げで大型のヒラメを狙える場所もあり子供でもできる。)
ロックフィッシング(漁港編)


次は漁港で根魚(ロックフィッシュ)を対象にしたルアーフィッシング
対象魚はソイ、アイナメ(北海道ではアブラコ)
北海道のゲームフィッシング代表(異論は認めます)
エコギア主催のパワーオーシャンカップ(POC)という大会が開かれている。
日本全国で開催されており、他にも地域や店舗主催の小規模な大会も数おおく開かれている。
ワームと言われるソフトルアーを中心に多くのリグ(仕掛け)や釣り方が考えられ、そのバリエーションの多さはルアーフィッシングの中でもかなり多いと思う。
ちょっとした違いでも釣れたり釣れなかったり、テクニックでも差が出やすいと言うことでゲーム性が高い釣りである。
ブラックバスの釣りほどではないが、北海道にはブラックバスはいないので一位と言うことで
長期間の大会なら、海アメなどでも開催されているが、1日で順位やポイントをつけ、それを複数回行って1位を決める大会は北海道ではPOCくらいかと
北海道で戦略的な考え方で釣りをすることができるのは、ロックフィッシュくらいかと
様々なルアー(リグ)を使って釣るゲーム性
ワーム(ソフトルアー)が基本になるが、ハードルアーでも釣れる。
ワームのリグにもテキサスリグ、ジグヘッドリグを中心に、ダウンショットリグ、キャロライナリグ、ワッキーリグと様々なリグを使い分けて釣る。
バスフィッシングから輸入されることも多く、今だに多くの釣り方が模索されている。
オモリ(シンカー)やハリ(フック)の種類も一番多いのではないかと思う。
これらのリグをキャストして釣るわけだが、対象魚は根魚と言われ、根と呼ばれる岩礁や岩、海藻に密着している事が多いため、リグを巻いて、竿先から伝わる感覚で地形などを把握して釣らなければならない。
よって、道具の差やテクニックの差が出てくる。
頑張れば1年中狙える
サーフのルアーフィッシングは様々な魚種の最盛期がずれているため狙えると言う意味だったが、この釣りは最盛期以外も狙うので、その時期に応じた釣り方をする必要がある。
そのため、めちゃくちゃ厳しい(渋い)時期があるが、釣れないことはない。
一応、一年中釣れるとされているが、全道では流石に厳しい(厳寒期の道北では聞かない)
なので、頑張らないと狙えない(頑張る方法はそのうち)
道具の重要性が高い
ロッドやラインの感度が求められる釣りのため、道具の性能はある程度必要となる。
サーフフィッシングの説明では、リールの方が重要で、ロッドの方は安いので十分と言ったが、今度はロッドの方が重要に感じる。
ロックフィッシュの釣り方は底(海底)を狙うことが多く、次に壁やストラクチャーと言われる障害物の近くが多い
それらに、ルアーを引きずったり、当てながら魚を狙っていくわけだが、この障害物の種類や魚のあたりなのかを判断するのに、感度の高い道具や組み合わせが必要になる。
感度が低い道具を使うと、根掛かりなのか魚のあたりなのか分からず、仕掛けをどんどん無くし、懐が酷いことに
根掛かりも素早く判断できれば、深く食い込んでひどくなる前に弾いて根掛かりを外すことができる。(この辺もテクニックに左右される。)
ルアーをリールで巻くより、ロッドでサビいてルアーを引きずり、たるんだ糸をリールで巻くことが多いので、リールの感度よりロッドの感度が求め止められやすいので、ロッドにお金をかけた方がいい
必殺ブラクリ&穴釣り
「ブラー」、「ブラクリ」という仕掛けがある。
カラフルな鉛にハリが紐付けされた仕掛けに餌をつけて釣る釣り方で、昔からある釣り方で、これに餌をつけて釣る。
餌はイソメや身エサが一般的だが、コンビニで塩辛を買ってきて使えるのでエサを現地調達し易い。
これを穴釣りと言って、漁港にあるテトラポッドの隙間や、足元(漁港の足元に横穴があったりするのでそこを探す)、ちょい投げで、皮膜ブロック・根固めブロック・捨て石などの隙間に落とし込む(穴を狙うから穴釣り)と魚がいればすぐに食いついてくる。
やはり、ワームよりエサだと食いがいいので、初心者でも釣りやすい
ロックフィッシュが釣れなかったら、エサに切り替えると簡単に釣れることも多いが、得意な人もやってみると魚がいたのか居なかったのかや付き場を確認できるので、今後の釣りの経験のためにもやってみることをお勧めする。
時期や場所にもよるが、ちょい投げズル引きでカレイとかも狙えるので車の中に何個か忍ばせておくと思いがけない釣果に恵まれるかもしれない。
道具はロックフィッシュの道具を流用して全く問題ない。
その他オススメの釣り
北海道のオススメな釣りはまだまだたくさんある。
魚種でいうならホッケとかワカサギとか、釣り方ならサビキ釣りとか
船ならジギングで青物やサクラマスの釣りが楽しく、マグロのキャスティングゲームもある
エギングでイカを狙うのもほぼ1年中狙えるし、内水面でもトラウトフィッシングやライギョ・ナマズを狙う釣りもある。
北海道のトラウトフィッシングは海外からの評価も高い恵まれた場所らしい(確かにキングサーモンとか海外で有名な場所もあるが、そこにいくまで数日かかったりする中、治安も良く、飛行場や旅館からレンタカーで気軽に行けてしかも大型が狙える場所は少ないらしい)
ただし、これらの釣りはある程度特化した釣りのため、他の釣りへの流用がしにくかったり、禁漁期間や数量制限があったりするので、今回のテーマにはそぐわないと思い限定した。
例えば、夏にワカサギ釣りがしたいと言われても北海道では氷上のワカサギ釣りが主流のためどうしようもない。
真冬にライギョ釣りたいというのも無理だし、春に鮭を釣りたいと言われても無理(カラフトマスならギリギリか)
そのうち、時期ごとのオススメの魚種もまとめるつもり
コメント