最強の「職人塩イソメ」づくり

釣り

 アナゴの投げ釣りに使う餌用に塩イソメを作ったら作り方を教えて欲しいという人がいたので記事にしてみようかと

 アナゴ専用というわけではないので、カレイにもオススメ

 というかカレイのために作っていたものだが、最近の北海道のマアナゴ釣りでイソメの調子がいいので流用していたところ

塩イソメって何がいいのか

 知らない人は少ないと思うが、塩イソメが何のためにあるのかという話

 塩イソメはイソメを塩で締めて硬くしたもの

 魚の食いが一番いいのは生きたままのイソメ

 しかし、北海道の投げ釣りにおいては遠投が重要となることが多く、その時に生のイソメだとちぎれて落ちてしまう

 遠投する竿の勢いにイソメが耐えられない

 そこで塩で締めて水分を抜くことで硬くし、遠投の時にちぎれないように工夫する

 お店の塩イソメは保存のために塩イソメにするため、硬すぎるのと、締め方が雑なので結局ちぎれやすいので 塩イソメの購入はオススメしない 

塩イソメの作り方

ここからはイソメの画像がでてくるのでグロ注意

1 イソメを締める

 まずはイソメを一瞬で締めます

 塩イソメを作る時、おそらく新聞紙の上で塩をかけるという方法を取る人が多いと思いうが、それだとイソメが長時間もがいて自切したり、からまって切れてしまう

 イソメがほとんど暴れないようにして、できるだけ早く締める

イソメのグロ画像

飽和食塩水の氷水を用意して、あらかじめ冷蔵庫で冷やしたイソメをぶち込みます

 飽和食塩水(水に食塩がこれ以上溶けない限界まで溶けた状態の水溶液)は容器の中に水を入れ塩が少し溶け残るまで混ぜては塩を足して作る
 作った食塩水が薄くなるのを防止するためにペットボトル氷を使用する
 一度に作る量によるが、食塩水の量が多いに越したことはない(本当は写真の倍ぐらい:風呂桶とか深さより広さがある容器がオススメ)

 1〜2分で動かなくなる

2 塩締め

 次に塩で水分を抜いて固くしていく

 目指すのは半生で、カチカチのミイラにはしない 湿気ってるくらい

 ペットシートを大きめのタッパーの中に敷き、そこにイソメを並べていく

 イソメは丁寧に一本ずつ並べていく
(箸とかピンセットを使えばイソメに触らないで済む)

 写真のようにもがいたり自説しようとして捻れているところも綺麗に伸ばしてから並べ、並べたら塩を少し埋まる程度にふる

 それを何段か重ねる

 まぁ面倒な人は、あまりイソメが重ならないように適当に並べればいいと思うが、並べるのにも理由がある

 イソメが捻れたまま作るとそこから切れやすくなり、遠投の時にちぎれ易くなる
 また、捻れた状態の塩イソメだと針に通しにくかったり、海の中での塩イソメの姿勢が悪くて食いが悪い気がする
 とくにカレイ類にはイソメが綺麗に真っ直ぐに揃っていた方がいい(個人的な感想)

あとは、ペットシートで包んでタッパーに蓋をして冷蔵庫で一晩

3 味付け

締めると生よりは食いが悪くなるので、海老粉をまぶしたりして味付け(気休め)

 一晩たったら、塩から取り出す

画像の海老粉とアミノ酸をかけて混ぜる

この後は塩で締めて硬くなっているので混ぜた後も並べなくてもいい

でも自分はまた並べて、

冷蔵庫に入れて保管するか、木製の餌箱に詰めて釣りに行く

ちゃんと釣れる

保存するときの注意

 釣具店で買える塩イソメはカチカチで常温でも腐らないと思われるが、この作り方のは半生なので常温では腐る恐れがある

 塩分をあまり落とさずに、さらに乾燥させれば常温での保存もできるが、それだと釣果はかなり落ちる

 冷蔵庫で保存するにしても乾燥が進むと超過が落ちるので、釣行日前日に完成するように作るか、せいぜい1週間いないに使い切れるようにするのがオススメ

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