【ロックフィッシュの話】アイナメ スポーニング(10月〜の釣り)

釣り

 北海道の秋から冬にかけてはアイナメのスポーニングによるハイシーズンです

 以前、アイナメのシーズナルパターンの記事を書きましたが、アイナメ狙いにおいてスポーニングは非常に重要なので,もうちょっと詳しくまとめてみようかと思いました

スポーニングとは

 スポーニングとは、産卵行動を指す言葉で、産卵初期をプリスポーン、産卵中をミッドスポーン、産卵後をアフタースポーンと表現します

スポーニングと海水温

 アイナメのスポーニングは水温と潮回り(大潮)で予想することが一般的です

 以前の記事で17℃くらいまで水温が下がると岸よりすると書きましたが、もう少し補足したいと思います

 17℃というのは私が漁港にプリスポーンの魚を狙いにいく目安の水温です
 海水温をネットやアプリ(私はwindy)で確認した時に、この水温であれば、プリスポーンのアイナメを狙えるなと判断する温度です

 岸よりは20℃だとか18℃だとか様々に言われていますが、私には実際に釣り場で測った数値なのか、アイナメがいる場所の水温なのか、気象庁の数値のことなのかよくわかりませんでした

 ネットやアプリでは、おそらく観測地点が海洋上にあって、そこの計測値だとは思いますが、釣り人なら現地で計測することもあると思いますし、その温度も表層温度になることがほとんどで、例えば50mキャストした先の海底の温度を測るのは難しいと思います

 そこで自分はネットなどの水温予測が17℃くらいになったときに、プリスポーンのアイナメが釣れてくるなと予測して釣りに行きます

 実際にアイナメが産卵の岸寄りを開始する水温ではなく、大型の漁港や水深のある漁港ではもっと早い時期からアイナメが釣れます

海水温とアイナメの行動予測 

 海水温によるアイナメの行動は次のとおりに予測しています。

  1. 水温20℃………オスに婚姻色が出始める メスの方から岸寄りを始める
  2. 水温18℃………オスもメスも岸寄りを始める 大型のメスは浅場に到着し荒喰いを始める
  3. 水温17℃………ある程度の数が浅場に到着 オスも縄張りを作り始める
  4. 水温16℃………第一陣は産卵を始める(大潮)
  5. 水温 8℃………スポーニング終了

 1〜3までがプリスポーン、4がミッドスポーン、5がアフタースポーンとなります 

 おそらく、海水温が20℃とされていても、実際にアイナメがいる深場の水温はもう少し低いかと思います
 本当に水温20℃のところにはアイナメはまだ暑くて殆どいないと思っています(釣りとしての限界値)

 産卵も16℃と書いてますが、地域によっては、その付近の温度でもプリスポーンの魚が見えない(少ない)といった状況もあるようです

 水温は、あくまで目安です

 実際に釣り場でアイナメを(なんとか)釣り、その釣れた場所と魚の状態も見て、スポーニングがどの段階まで進んでいるかを判断し、数や型を狙います

アイナメが産卵する場所

 アイナメは産卵のために岸よりするので、当然、産卵に適した場所を目指します

 産卵に適した場所は

  •  水深3〜30m
  •  潮通しは良いが強すぎず、海が荒れても大丈夫な場所
  •  見通しのいい岩場やゴロタ場の高所
  •  幼魚や卵の生育に適した海藻が多い場所

 アイナメの卵は塊になって岩などに付着するのですが、岩だけだとポロッと落ちることもあるようで、海藻などの根があり、強い流れが当たらない場所がいいようです

 水深は3m〜としましたが、満潮時に水深が1m前後あれば大丈夫のようです

 産卵は水温が16℃前後になった大潮のタイミングで行われます
 おそらく、大潮でも水深があることや潮が大きく動いても大丈夫なのかを本能的に確認しているのではないかと思っています

 しかし、この産卵場所を直接狙って釣ることはオススメしません

 オスは1〜2mの縄張りを作り、そこに複数のメスを招き入れ産卵させますが、産卵後はメスでも追い払います(他のメスの卵を食べるため)
 縄張りの中にはオスが一匹だけで、そのオスを狙うことも今後もこの釣りを楽しむために慎みたいと思っています

アイナメを狙う場所

 この時期にアイナメを狙うには、スポーニングの段階を予想し、どのエリアにアイナメがいるかを探す
 または、釣れたエリアからスポーニングの段階を予想し、より数や型を狙う釣りになります

 エリアとは、水深10m以上のディープエリア、水深9〜5mのミドルエリア、それより浅いシャローエリアと分けて考えます

 大型の漁港であれば、漁港の入り口付近はディープエリアで、最奥でもミドルエリアとなり、中〜小型の漁港であれば、入り口付近はミドルエリア、奥の斜路の近くがシャローエリアとなります

 産卵はディープでも可能なので、水深は目安ですが、基本的にスポーニングが進むにつれて、漁港の奥にアイナメが入ってきます

 例えば漁港の奥ではアイナメが釣れず、入り口付近で少し反応がある程度ならばプリスポーンかなとか、漁港の奥で大型のメスが釣れればミッドスポーンの手前かなと判断できます

プリスポーンの狙い方

 産卵初期の荒喰いの時期で、釣りのしやすい時期となります

 アイナメは、ディープエリアからミドルエリアに入り、環境に体をならします

 一気にシャローには来ないようで ミドルエリアの駆け上がりや離れ根などのストラクチャーに留まるようです

 メスの方が卵を持つためにより多くエネルギーが必要となるためか、早めにミドルエリアに入り荒喰いを始めます

 特に大型のメスは複数回の産卵をするため、より早めに行動するようです

 水温が20〜18℃でアイナメは岸寄りを始めますが、大型の漁港であればより早い時期に深場で狙えますし、中〜小型の漁港であれば、もう少し水温が下がることを待った方がいいかもしれません

 日が経つにつれ第二陣、第三陣とどんどん岸寄りが進むので、ディープからミドルエリアにかけてはプリスポーン魚が供給され続けることになります

 プリスポーンも後半になれば、マズメなどに餌や産卵場所を探しにシャローまで指してくるようになります

 この時期のアイナメは積極的にルアーを追ってきますので、様々なルアーが使えますが、大きめ餌の方がエネルギー効率がいいのか好まれる気がします

 多くの人に狙われてプレッシャーが高い状況などがなければですが

ミッドスポーンは狙わない

 ミドルエリアで餌を食べ、体を慣らした後、シャローに移動します 

 水温が16℃前後の大潮で産卵行動が始まるとされているので、そのあたりにオスがシャローで縄張りを作ります

 産卵はディープでも行われるのになぜシャローに来るのかは、おそらくシャローの方が卵を守りやすいからだと思います
 シャローの方が子育てに有利な場所であれば、弱肉強食に生きる彼らは、より強い個体(つまり大型の個体)ほどシャローの一等地に辿り着くことになると思います

 産卵行動が始まると釣れないので、静かに見守ってあげて下さい

 ただ、全ての魚が同じタイミングで産卵するわけではないので、他のプリスポーンの魚は狙えます

 おそらく、1回目の大潮で第一陣が、2回目の大潮で第二陣と産卵が続くので、第二陣のプリスポーンを狙います

 第二陣以降は水温が十分下がっているはずなので、タイミングは潮周りで判断します

アフタースポーンの狙い方

 産卵後のメスは約1週間ほど食欲がなくなるようです

 体力が回復してくると、最初は目の前を通るものを食べて回復し、その後は、ゆっくり動く物から徐々に大きくて早く動く物を捕食しだします

 使うルアーは、軽めのシンカーを使い、ワームは一口サイズから徐々に大きくして反応を見ていきます

 早めの釣りでも大丈夫といわれますが、それは第二陣のアイナメが釣れているのだと思います

 釣れるエリアは産卵場所に隣接したシャロー〜ミドルエリアで、海が荒れにくく餌の豊富な場所です
 産卵後は餌を食べる元気もないので、強い流れを嫌い、大型のメスは次の産卵のため荒喰いを再開します

 産卵場所に近く餌が多い場所とは

  •  カニなどの甲殻類がいる岩礁帯やゴロタ場の海藻帯のシャローエリア
  •  イワシなどが多くいるミドルエリア

 シャローは居付きの個体を軽めのシンカーでゆっくり狙い、ミドルレンジはマズメや潮が動き出したタイミングなどで回遊する個体を少し早めの動きで狙います

 ミドルエリアは砂地でもアナジャコなどの餌もいるので、中層から底層までしっかり狙います

 産卵自体が終わったアイナメも越冬のために荒喰いします

 越冬場所は水深50mくらいですが、体力のある大型の個体は浅場に移動します

最後に

 参考になりましたでしょうか

 少なくとも自分は、魚の付き場を予測して釣り場に行き、アイナメを釣ることができていますので、見当違いでも思います

 逆にこのことを全く考えていなかった頃は、ぜんぜん釣れませんでした

 この知識が釣果に結びつくことを願っています

 ここまで読んでいただきありがとうございました

 

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